ミハ誕

 ついばむようなキスを繰り返しながら、三橋のボタンを一つ一つ外していく…。
 三橋はいつも緊張して堅くなっているから、こうやって少しずつ安心させる事から始めていく…。

 だから…時々不安でたまらなくなる、三橋は…俺とのこんな関係を本当に望んでいるんだろうか?



 そんな不安に駆られていると、そろり…と三橋の方から遠慮がちに手が伸ばしてきて、俺の服のボタンを外してきた…。
 三橋からのアクションが信じられなくて見つめていると、その視線に気付いた三橋の指が止まる。
「あ……ご……ごめんなさ…」
慌てて引こうとする手を捕まえて、逸らされた三橋の目を覗き込んだ。

「何で謝る?」
「え……と……」
 困ったような三橋の手を引き寄せて、掌に頬を寄せる。
「すげぇ…嬉しかったんだぜ…」
 そう言うと三橋がビックリしたような顔を見せる。
「あ…べ…くん……わっ…笑った」
 俺が笑うのは、そんなに珍しいか?

 ……………確かに、いつも眉根寄せてるかもな。


「あ……阿部君が笑ってくれたのが、一番……嬉しい……です」
 三橋がまっ赤になってそんな事を言う…。
「なんだそりゃ、どー思われてるんだ俺は」
「はわわわっっ。ゴ…ゴメンナさ……」
 頬に寄せた三橋の掌へ、首を回して一つキスを落とす。
「笑顔なんて、いくらでもやるよ」

 これからは、ずっと一緒だからな…。
 そっと囁くと、三橋が嬉しそうに笑う。

「誕生日に、阿部君の笑顔が貰えるなんて嬉しい…」
 子供みたいにニカッと笑う。本来の三橋の笑顔。
 …ったく、かなわねぇよなぁ…。
 お前の笑顔の方がずっと貴重だってのっ!



初のアベミハ。
三橋誕生日に、先ほど書き上げました。
つまんねーな…。でも、何かやりたかったんですw
まー6月本に向けての練習って事で…。(;^_^A 

2008.05.17