真面目な時音

やりてぇ…
良守と時音が初めて肌を重ねてから、半年は過ぎていた。

「と…時音」
「何?」
今夜も二人で烏森。
良守にとっては、目の前に性的対象がいるのに手が出せないので生殺しだ。
「……やりたい」

良守も健康な男子なのだ。しかもやりたい盛りで、性衝動に突き動かされることがある。
「………真面目に仕事しな」
しかし、時音はあっさり返してくる。

予想通りの冷たい反応
「うん」
覚悟していたので、あっさり引き下がり仕事に戻ろうとする。


「ちょっと待ちなさいよ」
「ん?」
「そんなに辛いの?」
つらいから白い目で見られるのを覚悟で言ってみたのに…
時音にはこんなのわかんないのかな。
「うん…」

「式神(しき)!」
俺が俯いてると、突然時音が式神を出した。
式神は時音の姿をしていた。

「あんたも自分の式神出しなさい」
「え…うん。」
言われるまま自分の姿をした式神をだす。

「ほら、こっちおいで」
言われるまま一つの教室に引っ張り込まれる。

ひょっとしてやらせてくれんの?
烏森の仕事中なのに??
真面目な時音にしては何か意外…。

それでも良守は期待でドキドキする。

壁際に立たされて、時音が俺の股間に触れてくる
ええええ??ま…ま……まじ?こんな積極的だなんて、本当に時音なのか?
俺、夢でも見てるんじゃぁ…

普段じゃありえない時音の行動に、良守は少しパニックを起こしていた。
それでも、男の子のサガで、時音を抱きしめようと手を伸ばすと、時音は良守の腰紐を解き、袴を脱がしてしまった。
下着の上から堅くなり始めた良守をさすり、大胆にも下着の中に手を入れてくる。

時音がこんな事してくれるなんて…
良守も時音に触れようとするが
「触らない」
と、言って手を払いのけられた。

なんで?

すっかり勃ちあがった良守を、下着をずらして楽にしてやる。
ピリッ
小さな音に目をやると、時音がコンドームの開けていた。
それを良守に丁寧に付けてくれる。
「あんまり上手くないと思うけど。ごめんね」
まさか、時音はこのまま入れるつもりなのか?
そんなの時音を傷つけてしまう。

「と…時音。ダメ…あっ…」
薄いコンドームの上から時音が手で刺激する。その動きにはハッキリと良守をイかそうとする意図がよみとれる。
「え?ちょ…ちょっと、まって……」
「だって…早くしないと白尾が来ちゃう。式神なんかすぐばれちゃうし」


「あ…あっ……時音ぇ……やっ……まって……うっ」
良守の小さな呻きと共に良守は時音の手の中に放ってしまう。

二人きりの教室に、良守の荒い息づかいが響く…
コンドームを付けていたので服は汚れていなかった。

時音は袂からティッシュを取り出し、手早く丁寧に後始末をしてくれる。
「ほら、早く服ちゃんと着て。良守、楽になった?」
そういって心配そうに俺を覗き込んでくる時音。

…………きっと悪気はないのだ。出せば楽になると思ってくれたんだろう。
確かにそう言う意味では身体は楽になった。

「………うん」
「よかった。じゃ、私先に行くね。白尾が探してるかもしれないから」
「……………うん」

ガラガラガカラ…ピシャン
時音がいなくなった教室に取り残された良守は、月明かりに照らされながら教室のすみっこで人知れず膝を抱えて落ち込んでいた。

この虚無感を一、体どうすればいいのか一人でもてあましながら。



あはは、可哀相にw 真面目な時音は、良守の性処理にも義務感感じそうだなーと、思ったらこんな話ができあがりました。
このサイト、方向性が無くなってきたよね…

よっしー好きなのは、自信あります。これでも…
2007.5.10



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