真面目な時音の向上心

「あ…あん…」
「時音…時音…」
熱に浮かされたように良守は時音をかき抱く。

「あ…良守…んんっ」
「くっ…時音」
良守が時音に腰を強く押しつけて、すべての熱を注ぎ込む。

「はぁはぁ…」
良守は汗びっしょりになりながら時音に時音にキスをした。
「好きだ。時音」
「私も…大好きよ。良守」
良守はずるりと自身を時音から引き抜き、時音の隣へ横になる。

「良守。気持ちよかった?」
突然時音が聞いてくる。
「凄く良かったよ時音。」
良守が優しく笑う。良守はいつも優しい。
「ねぇ。私もしてあげる」
「何を?」
時音の意図がわからず、良守は大きな目をくりくりさせながら聞く。


「良守を気持ちよくしてあげたいの」
「え?…いいよ時音。俺、十分満足してる」
そう言う良守にかまわず、時音は良守に口づけると良守の耳に舌を這わす…
「え?…ちょ…時音」
ねっとりと耳に舌を差し入れられると、良守に奇妙な感覚が走る。
「気持ちいい?」
耳元でそう聞いてくるがよくわからない。
「よく、わかんねぇ…」
「じゃあこれは?」
俺の返事が不満だったのか、時音は少し意地になったように俺の胸に口づける。
ちゅっちゅっと口づけてから、胸の突起へと舌を這わす。

!!!
う…上手い……。何で?
時音の愛撫を受けながら、時音はこんなふうにされたかったのかな?
俺がヘタクソだからお手本とか?だからこんなことするのか?
これは時音の授業なのかな…そう思うと止めるのは悪い気がする。
時音を気持ちよくさせることが出来るように、時音の動きをよく覚えなくちゃ…

時音は決して力んだりせず、俺のことを慈しむように優しく触れてくる。
ゆるゆるとした動きは先程の奇妙な感覚を呼び覚まし、やがて甘く痺れてくる…

「あんっ…」
やべ。変な声が出ちゃった。時音、変に思わなかったかな?
え?ちょっと…
時音は俺が声を出した所を攻めるように指と舌で更に刺激する。

「ふぁっ…ぁ…と…時音」
「なぁに?良守」
時音はにっこりと微笑んでくる。
「も…いいよ。変になる」
「私は、良守を気持ちよくしたいのよ」
「え?何で…あっ」
時音は手を止めてくれない。俺のこと、これ以上どうするつもりなんだろう
「だって………良守なんだか可愛いんだもん」

「もっと…もっと可愛い良守、見てみたいなぁって…」
「あ…そんな…ひぁっ」
何かヤバイ…。俺、このままどうされちゃうんだろう
「知ってる?良守。こうしたらね…」
「…え?何?やだ時音」
時音は俺の秘部に指を這わしてきた。

「うそ…やめて時音」
時音は白く細い指をつぷりと良守に差し入れる…
「や…やだぁ…」

内部をかき回されてるうちに、良守に電流が走ったような衝撃が走る。
「ひゃ…ぅっ」
「ここ?」
俺が反応したところを時音は更に刺激してくる。
「や…もうやだ。時音。お願いやめて」
「そう?でも勃ってるよ。」
「え?」
見ると確かに俺は勃っていた。
「気持ちいいんだ。良守」
時音が嬉しそうに笑う。
「何で時音はこんなことするんだよぉ」
「泣いてる良守って久しぶり…なんだか昔に戻ったみたい」
「え?」
いつの間にか涙を流してたようだ。
何で?確かに泣きたいほど落ち込んではいるが、実際に涙まで出るだろうか?
「泣くほど気持ちいいんだ。よかった」
「え?…そんなんじゃ…!!…何?」
時音が指を入れているところが、急に衝撃が大きくなった。
「指2本入れてみたの。どう?」
「どうって言われても…」
どう答えればいいのか…

「あ…ああ…はぁっ……も…やだぁ…抜いてよ時音」
時音が激しく抜き差ししてくるから、もう、何がなんだかわからなくなる。
だんだんイきたくなってくる。
良守が思わず手を伸ばすと時音に止められる。
「え…何で」
良守が弱々しい顔で時音を見つめると、時音は良守を口内に包んでしまった。
「ふぁ…」
気持ちよさに昇天しそう…
時音は激しく俺の中をかき回しながら、口で俺を刺激する。
「あっ…あっ……もぅ……あぁぁぁぁっ」
俺は全身を奮わせながら、かつて経験したことも無い程のエクスタシーを感じて快楽の深淵に落ちていった…。


「最後指4本入れてみたんだけどわかった?」
4本…時音の細い指だから入ったんだろうか?
いや、そんな事より問題は…
「時音ぇ…俺のこと、こんな身体にして責任取ってくれんの?」
俺が涙目で時音に訪ねると、時音はピシッと背筋を伸ばし。
「まかせてっ今度はもっと気持ちよくなれるように頑張るね」
と、力一杯胸を張った。

いや…そんな話じゃないだろう…



前作で終わるはずだったんですが、メール下さった方が一人いらっしゃいまして、ウケたのならまた書こうみたいな〜
新婚編に続く (←はぁ?)

2007.5.13



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