真面目な時音は男を立てる

もぐもぐ…
「うむっ美味いっっ。時音ーごはんだぞー」

ここは雪村家。良守は無事お許しを頂き、雪村家に婿養子に入る事ができました。
「美味しいよ。良守。また、腕を上げたね」
「へへー☆今日は隠し味にオイスターソース入れてみたんだ。味に深みが出てるだろう?」「うん。美味しい」

「まぁーたく。うちの婿殿は修行もろくにせず、料理だのお菓子だのの腕ばかり上がりますね」
「修行も頑張りますよ。時子さん」
時子の小言にも慣れ、良守はすっかり雪村家に溶け込んでいた。
「お義母さん。良守君よくやってくれてるじゃありませんか。修行だって頑張ってるんですよ」
「あは、有り難うございます。」
婿生活は多少窮屈でも、こうやって何とかやっていけてる。それに…
なんと言っても時音と結婚できたんだ。

時音が、俺の作った食事を美味しそうに毎日食べてくれる…
幸せだ。


食事が終わって、俺が洗い物をしていたら時音が後ろからそっと俺を抱きしめて、首筋にそっとキスをする…
時音は、そのまま何事もなかったかのように台所を後にする。
首筋へのキスは…今夜………って合図を示す。
俺は少し熱くなりながら片づけを済ませた。


■■■■■


風呂に入って二人の部屋に戻ると、時音はもう待っていた。
「時音…」
時音にそっと口づけると、舌を入れられる。
応えるように舌を絡ませると、すぐに身体に灯がともる。

時音を抱きしめて、もつれるようにベッドになだれこむ。
俺が時音のパジャマを脱がすと、時音も俺の寝間着代わりのTシャツの裾から手を入れて胸を愛撫する。
お互いの肌がふれあって、相手の存在を確かに感じるこの瞬間が俺は好きだった。

普通なら俺が時音を愛撫するのはずだけど、時音はどうも俺を気持ちよくさせるのが好きみたいだ。俺が気持ちよさそうな顔をすると時音は喜ぶので、素直に身を任す。
俺は、そんな時音を見るのが好きだから…カップルって十人十色で良いと思う。
最近ではすっかりそう考えるようになって、時音に好きなようにされるのも悪くないかな…なんて思うようになっていた。
「あ…」
Tシャツを脱がすときに、時音は首まで脱がして胸に愛撫する。
時音が取ってくれないのでTシャツに腕を拘束されて、目の前はTシャツしか見えない。
仕方がないので自分で脱ぐと時音は俺のジャージのズボンに手を掛けていた。

腰を浮かせると、時音はするりと下着ごと脱がしてしまった。
時音はまだパジャマのボタンをはずしただけなのに。
ちらちらと見え隠れする時音の形良いバストに手を伸ばすと、時音も気持ちよさそうに吐息を漏らす。
おかえしとばかりに時音は俺の感じるところを舌と指で愛撫する。
ざわざわと、快感の波が満ち潮のように押し寄せて…気が付くといつの間にか、か細い嬌声をあげていた。
「可愛い声。良守。もっと聴かせて…」
時音はどうしてこんな声好きなのかな。
「もっと…て……あぁっ」
時音が立ち上がった俺を舐め上げるながら、二つの袋を巧みな手つきでもみしだく…
「うわっ…ちょ……ときねっ」
溜まらず制止しようとすると、時音はパッと口を離し
「まだイっちゃだめ」
「はい」
時音の言葉には逆らえず、時音の意図するポーズを取る。
時音が下になって69(シックスナイン)という体位だ。

「あ…やぁ……」
時音は手で俺を追い上げながら、後ろの穴に指をゆっくりと指し入れる。
中をかき回す時音に頭が真っ白になりながらも、良守は目の前のピンク色の花弁を丁寧に舐め上げる。
「は…ぁ…上手よ。良守」
褒めてもらえたので、時音の茂み奥深くに隠れる突起も愛撫する。

「ん…あ…良守。」
気持ちよさそうな時音の声に煽られるように一層熱を込める。しかし、同時に時音の方が後ろを刺激してくるで、やがて良守は意識が白濁してきて、それどころではなくなる。
力が抜けていく…

力無く突っ伏す俺の下から時音は抜けだし、がちゃがちゃと道具を取り出す。
俺はソレが何の道具かよくわかっていた。

時音はそのうちの一つを選び、素早くローションを塗って俺の秘部にゆっくりと埋め込んでいく。
「あ…あっ…」
ピンク色のソレは、いわゆるアナルバイブというものだった。
初めてみたときは、丸い玉をいくつも繋げたようなそれが何かわからなかったが、中に埋め込まれて掻き回されたときは、あまりの気持ちよさに意識が飛んでしまった。
それ以来、時音は種類を集めてきては俺に試す。

でも、今日時音が使っているのは俺の一番のお気に入りだ。
今日は時音、機嫌がいいのかな?

全部埋め込むと、時音はスイッチを入れ、ゆっくりと抜き差しする。
「あ…あっ…と…きね………はぁっ……ん」
アナルバイブの機械音と、結合部分のくちゅくちゅと言う淫らな水音が部屋に響く…
時々、俺が動いたときの衣擦れの音がやけに耳に響いて…俺の意識を現実に引き戻す。
すると同時にされていることに羞恥を感じて顔を背ける。
露わになった首筋に、時音の唇が降るようにキスを散らす。
「あ…あっ…」
快感に震える俺を仰向けにして、天井を向いている俺に時音がまたがってくる。

「ふ…っ」
ゆっくりと時音が腰を落として、柔らかい時音の中に包まれていく…
「あ…あ…ああぁ」
すべて収まると、時音が悩ましい腰つきで俺を追い上げる。
誘われるように時音の動きに合わせて良守も腰を振る。
「も……もうイク…ときね」
俺が根を上げると、時音はピタリと動きを止め、繋がったまま横を向く。
ねじれる感覚が更に俺を熱くして、もう自分ではどうしようもない。

たまらず下から時音を突き上げると、時音は小さな嬌声をあげながらも、先程のバイブを掴んで俺の内部を掻き回し始めた。

「ふぁっ……あっ…ああぁぁっっ」
絶妙なタイミングで時音が締め上げてきて、俺は震えながら時音の中でイってしまった。


「はぁ…はぁ…」
何か今日も凄かった…
俺が荒い息を付いていると、時音も少し息を弾ませながら抱きついてきた。
しなやかな時音の身体を抱きしめると、余韻を分け合うようにキスをする。

「良守」
「ん?」
「浮気なんかしたら許さないからね」
こんな身体にされて…今更、他の女とどうやって浮気するんだろう…
「しないよ」
「だって心配なんだもん」
可愛いなぁ…俺の理想としてた結婚生活とは少し違う気がするが、十分幸せだった。



「そろそろシャワー浴びて烏森に行かなきゃ」
「あ…夜食用意しなきゃな」
時音と一緒に風呂場へ行き、俺だけさっと身体を流して台所へ向かう。
烏森は現在、俺と時音。墨村家からは利守が烏森に出かけている。

「あれ。卵ねーや、どうしよう…父さんに貰うか。」
俺は家を出て実家に向かった。

「あれ?何で明かりがついてねーんだ?」
利守は寝てるとしても、父はこの時間起きてるはずだ。
俺は父さんの部屋の前へ行き、中に声を掛けた。
「父さん?」
「あ、よ…良守?どうしたんだい?ちょっと待ってね」

すぐに返事が返ってきたのでホッとするが、中からは服を着るような音がする。
?何で服着てないんだ??

「やぁ…おまたせ。どうしたの?」
部屋から出てきた父さんは、いつも通りに見える。
「いや…卵切らせちゃって、少しわけてくれない?」
「あ、それなら夕食が結構余ったから夜食に持っていくといいよ。卵もいっぱいあるし」
言いながら二人で台所に移動する。

「今日、繁じいは?」
「あ、町内会の集まりでね、ほら、今度お祭りがあるだろう?お義父さん町会長やってるから色々忙しいんだよ」
「ふーん」


「父さん…それキスマーク…?」
「え?…あっ」
修史は慌てて隠そうとするが、それは肯定を物語っていた。

「いや…その。さっきまで守美子さんが来ててね」
「へぇ…そうなんだ」
俺達と時間的に被ってたのかな…つか、なんか両親のそう言うのって知りたくなかった…
バサ…空から、黒い鳥が良守と父の所へ舞い降りる…

!母さんの式神。…何か、持ってる?
「はわわ…何も良守の前で渡さなくても」
父は慌てて受け取り素早く隠したものの、
母さんの式神が持ってきたアレ……もしや、あのTVCMで有名な痔の薬?

「父さん…ひょっとして痔なの?大丈夫?」
知らない顔をするのが親切か悩んだが、良守は心配になって父に声を掛けた。
「いや…母さんは少し悪戯が好きでね。心配してくれたんだと思うよ」
少し困りながら返事をする父の頬は少し赤みが差していた…

「---え?そ…それって…」
もしや…母さんも…
「時音ちゃんも、少しそういう傾向があるんだろ?」

なんで知ってんだぁぁぁぁ
「ん…まぁ。良守の声聞こえるしね。多分あちらのお宅の方たちもご存じだと思うよ」
ゴーン
「ああ…良守。しっかり」
知ってるぅぅ??しかもみんなが…つか、父さんも俺と同じ事されてるの?
俺が時音に流されるのって遺伝??ぎゃふーーーーーーんっ
か…かっ……顔から火がでそうだ。

ええー?しかも、うそぉ…みんな知ってたわけ?それで毎朝普通にご飯食って?
明日からどんな顔して会えば…しゃがみ込んだ良守に父は夕食の残りを詰めたタッパーを渡す。
「はい。良守。これでいいかな?」
「うん。ありがとう」
父が詰めてくれたタッパーを握りしめ、雪村家にふらふらと戻る。

玄関をあけると、時音はすっかり準備が整って出かけるところだった。
「遅かったじゃない、今日は先行くね」
「うん…お弁当もって追いかけるよ」

その日は妖どころでは無かった。
時音と利守に不審がられたが、俺は明日どんな顔をして時子さんとお義母さんにあえばいいのか…良守はその事ばかり考えていた…

そう言えば繁じいに結婚のお許しを貰うときも
「良守は修史さんに似たんじゃのぉ…」
とか、言ってた気がする…。
あれって…あれって…そう思い始めると、みんなが知ってると思った方が自然なことが多々あった。
一体みんな何時から知ってたんだよぉぉぉ。




「今日は元気がありませんね」
「いや…その…」
次の日の朝食の時間、良守は赤くなって口ごもる
「少し疲れてるんじゃないかしら?今日は寝ていたらどう?」
お義母さんがやさしく声を掛けてくる。

「時音が昨晩激しかったんじゃありませんか?」
「やだもぉ…おばあちゃんったら」
俺はこの針のむしろのような家庭でやっていけるのか…
良守がダラダラと脂汗を流していると、時音と目が合いにっこり微笑んでくれた。

時音…可愛いなぁ…。うう、やっぱり好き。

俺はもう抜け出せそうになかった…
時音の笑顔からも、時音がくれる快楽からも…



続騎乗位でバイブを操るなんて、時音テクニシャンですなぁ…
冒頭の良守の婿生活は笑いどころですよ。(説明しておかないとねw)

所で【結婚相手】って家の中の異性と同じタイプの人選ぶ傾向が有るんですよ。(あくまで傾向ですから…)
「お父さんが好きな女の子は幸せになれる」ってのはここから来てるんだと思うんですよね。

つまり守美子さんは…げふんげふん
まぁいいや。(←え?) 今回はあんまり面白くないですね。

やっぱ勢いが大切ですね、また何か次頑張ります。
(この話はこれで終わりですよ、でも、ネタだけはあるので続きが見たい人という奇特な人はあらすじで我慢してね)

念のため言っておきますが、品位のカケラもない話です…
真面目な時音(5作目あらすじ)

よっしーに幸あれ☆
2007.5.13



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